2010年 08月 20日
ローリングフラッシュジグヘッド誕生秘話 <その1>
 今回は近日発売が予定されている「ローリングフラッシュジグヘッド」について語ってみようと思う。

 とにかく新商品を開発するとなると、かなり膨大な時間がかかる、それは皆さんが思っているよりも遥かに長い時間である、それだけ、ちゃんとしたメーカーの商品はしっかりとしたテストを経て商品としての生産が「ゴー」されるのだが、実はここから発売する製品を生産する「型」を作る事になる。

 この時点で全てが同時に動き出すのだが、商品の次に動き出すのはパッケージで、これは非常にセンスが要求される所なので、自分の要求やイメージなどを伝えて、デザイナーにデザインを任せるのだ。

 ただ、このデザインをする方は非常にやりにくいのでは?と常々私は思っているが、そんな事はお構い無しに自分のアバウトなイメージを伝える、もちろん何度もやり直す事もあるが、最近はコツを掴まれたのか、あまりやり直しはなく、色合いのチェックでおよそ済んでしまうので、結構スムーズだったりする。

 話が大幅に脱線したが、「このジグヘッドを作ろう」と思い立ったのは実は昨年で、それはイマカツのその当時の新製品であったジャバシャッドの最終テストで、ふらりと琵琶湖に出撃した時の事で、現在すでに発売されている「フッキングマスタージグヘッド」にジャバシャッドをセットした時に思ったのが、「シャンクが短いな~」、「フックが細いな~」という事であった。


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これがこのジグヘッドを作るきっかけになったジャバシャッド4.5インチ


 そりゃ、シシィベイトに照準を絞った「フッキングマスタージグヘッド」なのでそんな長いシャンクのモデルも無ければ、線径もスピニングロッドに3~4ポンドを使う前提でデザインされているので、そのクラスで最高のフッキングパフォーマンスを考えると現在の線径がそのタックルでバランスを考えると強度も充分以上といえる。

 そう、ワームも小さく、繊細な操作で使う春のジグヘッド釣方なんかでは、これが「サイコ~」なのである。

 ただ、ジャバシャッドなどのワームにセットしてピッタリのシャンク、ベイトタックルでの強引なやり取りに耐えるフック強度など、良く考えたら「そんなジグヘッド無いやんけ」と思ってしまったのである。


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フッキングマスタージグヘッド(上)との違い

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下はテストモデルのビスマス製、その後製品となる樹脂タングステン製へとなる


 まあ、存在はしてたとしても、JBトーナメントで使えるエコ素材を使った物は無いはずであったので、どうしても欲しくなり、作る事にした。

 「作る事にした」と簡単に書いては見たものの、自分の一存でもちろん勝手に作る事は出来るはずも無く、もちろんモーリスの偉いさんを納得させなければならないという、ハードルも越えなくてはならないのだ。(続く)

藤木 淳


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ハドスイ4インチにベストフィット

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何とハドルスイマー4.5インチにもフィットするラインナップも存在する。もちろんワイヤーはビッグフイッシュ対応なので安心

by purplestream | 2010-08-20 09:15 | 開発秘話


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