2017年 11月 28日
スピードキラー、サスペンド
ターンオーバーも落ち着き、これから一年で最も最低水温に向かう時期になり、サスペンドルアーが活躍する時期になって来ました。

そのサスペンドルアーの中でも厳しい冬にオカッパリでバスを釣るには、シャッドが頼りになると思います。

フラッシュユニオンにもシャッドがあり、かなり特徴的なシャッド、スピードキラーが有ります。
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スピードキラーの特徴としては、潜る事で動きを得るシャッドに対し、超スローで動くキラーリップを搭載し、レンジを変える事なく泳がせる事が可能なので、狙ったレンジをトレース出来ます。

要はミドストの様にレンジをスローリトリーブで狙う事が可能になるのです。

そのスピードキラーには、フローティングモデルの他にサスペンドモデルが有り、
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水中で止めて見せれるサスペンドモデルは、低水温で動けなくなったバスに見せる事で、近付くチャンスを与えられ、その動作を繰り返す事により、低活性のバスにも追いつけるタイミングを与える事が出来るモデルとなります。

ただ、トップ50の最終戦の霞水系戦では、それほど低水温では有りませんでしたが、急激に水温が低下した事を考慮し、障害物を抜ける度にポーズを入れ、バイトさせる事に成功しました。
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スピードキラーサスペンドで、開始直後いきなりバイト!やっぱりスローに巻けるスピードキラーはタフな時には強いです。

因みにサスペンドを選んだのは、止める為ではなく、強風の向かい風でシャッドを狙った所に投げる為で、この様に急激に水温が下がる事でバスは追う力が無くなるので、かなりバスに近づける様に、ピンにタイトなキャストが要求されます。

あまり知られていませんがスピードキラーは、フローティングは4.5ミリのタングステンに対し、サスペンドは5ミリタングステンが入っていますので、向かい風でも矢のように飛んで行くように設計しています。

季節風が吹くフィールドで、オカッパリの場合は風の向きなど考慮できない為、向かい風でのキャスタビリティを考え作られているのです。

重要なのは、移動するタングステンボールだけでなく、スピードキラーの場合、固定のウェイトが、お腹のエイトリングに沿って低重心になるように収められています。

これは、向かい風でキャストした時も、アンカー効果によって飛行姿勢が安定するように設計しているからで、因みに頭側に固定のウェイトがあるシャッドは、風が吹くと、きりもみ状態で落下するように落ち、飛距離が伸びないばかりか、狙ったポイントにキャストするのも困難になります。
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比較的アクションが出しやすく、簡単にルアーが作れるので、この部分に固定ウェイトを入れる事が多いのですが、潜ろうとする力が強くなり、カバーで不自然な抜け方をするので、根掛かりも多くなります。

実際にフィールドでのテストを繰り返していると、季節風の強い向かい風でのキャストに不満を感じますので、スピードキラーでは、そこを徹底的に見直し、作り込んでいます。

フラッシュユニオンのルアーは、実戦から生まれた物が多いので、こんな時に使って頂くと役に立つと思います。


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by purplestream | 2017-11-28 14:44


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